
18世紀後半ぐらいからの西部開拓に伴い、アメリカにはアフリカから黒人が奴隷としてたくさん連れられてきた。
彼らはアメリカ南部地方に多くいたが、アメリカに住むようになってからも、苦労や生活などを題材とした、黒人による
労働歌などが歌われていた。白人文化の中にも違った音楽もあったが、両方の音楽が混在したアメリカ南部から、新しい音楽の
ジャンルが生まれてきた。
ニューオリンズは「ジャズ」、メンフィスは「ブルース」、ナッシュビルは「カントリー」など、今日では世界でたくさんの人々に親しまれている。
特にジャズとブルースはその地域を流れるミシシッピ川を遡り、シカゴに入ってより洗練された音楽となった。
ニューオリンズとシカゴで、それぞれの音楽のルーツをたどりながら、楽しむ旅はどうだろう。
大きな音楽イベントもあるので、それを見に行き、自分の好きな音楽に酔いしれる旅。次はそんなテーマで出かけてみよう。

ニューオリンズが発祥の音楽といえば、ジャズ。西洋音楽とアフリカ音楽が融合してできた音楽であり、 アフリカからの移民によって都市部に移住した黒人ミュージシャン達、彼らが演奏していたものがジャズとして発展していった。 やはりここでは、ジャズを聞くことははずせない。年中、街中あちこちのライブハウスなどで聴くこともできるし、 ジャズの聖地で行われる大型の音楽イベントで様々なアーティストの曲を聴き比べてみるのもよいだろう。
トランペット、トロンボーン、クラリネットの3管が中心となり即興演奏が特徴で黒人によって演奏されるもの。1900年代に発生して街の名前がついた。
大人数による編成によるもので、大きくはサックス、トランペット、トロンボーン、リズムセクションがあり、全体として演奏するアンサンブルに重点が置かれている。 アレンジはある程度約束ごとに決められた範囲でというスタイルになっている。
1940年初期に成立したもので、マンネリ化したスウィング・ジャズや本来の即興演奏が好きな演奏家が集まって、生まれてきたもの。最初に決まったテーマがあり、その後はコード進行や構成に沿った形の中で、自由に 即興演奏(アドリブ)をする形。曲の中でもアドリブが多くなってくるのが特徴。



伝統的ニューオリンズジャズを保存することを目的に1961年に開業した。建物自体は1750年に私用住宅として建てられたもので、 その後、居酒屋、イン(宿泊施設)、画廊なども展開していた。音楽家の肖像画も飾られている。 木材の渋い感じの佇まい、看板などは19世紀はじめの状況がそのまま現代によみがえったかのよう。 このホールは入場の年齢制限がないので、誰でも入ることができるのがうれしい限り。 ジャズファンならぜひ一度は足を運びたい、ニューオリンズでも最も有名なジャズの聖地である。
名物通りバーボン・ストリートの中でも中心に位置するナイトクラブ。本格的なデキシーランド・ジャズ (主に白人によって演奏されるクラシック・ジャズ)が聴けるところとして、観光客にも人気。
フレンチ・クオーターの外側へ1ブロック、フレンチメン通りにあり、モダンジャズやブルースが聴けるナイトクラブとして 知られている。地元のジャズ・ファンも多く通うところ。木製のパネルがはめ込まれたバールームもまた趣がある。 スパイスやハーブを多様したクレオール料理を味わいながら、ジャズを堪能できる。夜はタクシーを利用していくのがよい。

(2007年は4月27日〜5月6日)
ニューオリンズの音楽と文化がそこに集結したといえるほどのニューオリンズ最大の音楽イベント。ビックネームのアーティストも大勢、この期間で
3000人を超えるアーティストが参加。メイン会場は競馬場であるが、ジャンル別に12のステージができ、ジャズをはじめ、ケジャン、ゴスペル、
R&B、ロック、ラテン、カリビアンなどこれだけ様々なジャンルの音楽が一堂に会するイベントで、音楽漬けの日々を過ごしてみよう。
メイン会場:Fair Grounds Race Course

(2007年は7月5〜7日)
ジャズからは少し離れる部分もあるかもしれないが、ブラックミュージック(ソウルやR&B系などが中心)ではアメリカ最大級の音楽イベント。 世界最大の室内ドーム「スーパードーム」に、世界的にも有名なアーティストが集結して3日間繰り広げられる。
(2007年は8月2〜5日)
ジャズのカリスマといえばルイ・アームストロング。サッチモは彼の愛称であり、彼の誕生日8月4日に合わせて毎年開催されている。 トランペッターをはじめとして、ニューオリンズを代表するアーティストが、サッチモのジャズを連日競演している。 フレンチマーケットが会場となっている。

※ダイナミックパッケージに含まれているのは飛行機とホテルのみになります。それ以外のものはお客様のご負担、移動となります。
| 日時 | 日程 |
|---|---|
| 1日目 | 東京(飛行機→)アメリカ国内乗継(飛行機→)ニューオリンズ |
| 2日目 | 1日音楽イベントに参加 夜は、元気があれば、バーボンストリート周辺のクラブやバーで音楽を楽しむ |
| 3日目 | 1日音楽イベントに参加 |
| 4日目 | 朝ゆっくりと起きて、午後ぐらいからのんびりとフレンチクォーター散策など 1850House、セントルイス大聖堂、フレンチアーケットなどに行ってみても または夜までゆったりと体力温存という過ごし方も 夜はジャズの聖地プリザベーションホールでジャズを聴く |
| 5日目 | アメリカの大動脈を体感。ミシシッピ川クルーズに乗船 夜は、名物クレオール料理に舌鼓、そして、バーボンストリート周辺のクラブやバーで音楽を満喫 |
| 6日目 | ニューオリンズ(飛行機→)アメリカ国内乗継(飛行機→) |
| 7日目 | 東京着 |
大きな音楽イベントはもちろん期間限定であるが、街中に音楽が溢れている。そんな街中を散策してみるのもよい。 また、美術館やスワンプツアー(湿地帯へのツアー)に出かけてみるのも。 2月にはカーニバルのお祭りである「マルディグラ」が行われており、ニューオリンズでも最大のイベントの一つ。 華やかなパレードを観に行くのもオススメ。

ブルース自体はアメリカ南部を中心として19世紀後半ごろに黒人霊歌や労働歌として歌われていたものなどから発展して
いったといわれている。20世紀初頭にミシシッピ川のデルタ地帯で歌われていたブルースをW.C.ハンディが聴き、この後、
彼によって広められていった。ミシシッピ川などを北上していきながら、シカゴやニューヨークにたどり着きそこで独自の発展をした。
シカゴ・ブルースというバンド形式で演奏されるスタイルも確立されたほど、シカゴとブルースは切っても切れない。
シカゴに来たなら、クラシックだけではなく、ライブハウスでシカゴ・ブルースをじっくり堪能してほしい。
ブルースとはよく聞くけど、どんな感じの音楽なの?と考える人も。特徴を簡単に説明すると。。。
12小節形式で綴られる詩が多く、基本はA・A・Bという形を取っている。つまり、4小節の同じ歌詞を2回繰り返して、 最後の4小節で締める。これがワンコーラスとなって、追加されて1曲となっていく。
基本は3つの和音で構成されている。そこからもちろん増えていくものもある。
はねるようなリズムパターンが主流である。身近な出来事や日常の感情などを表現したものが多い。

もともとあった、ギターやハーモニカを演奏楽器として使いながら歌い、ソウルフルな熱い感じのデルタ・ブルースが基調となっている。 そこに、シカゴのクラブなどでの元気な感じの演奏が合体されていった感じで、バンド形式で演奏されるものが多い。 ギター、ハーモニカ、リズムセクション、ピアノ、ボーカルが基本となって、様々なサウンドも使われている。

シカゴ・ブルースを代表するブルースバー。ダウンタウン北のリンカーンパークの近くに建つ。 このブルースバーの最大の特徴はステージが2つあること。通常ステージは間に1時間程度の空き時間がでることもあるが、 ここでは2つのバンドが2つのステージで交互に演奏をしていくので、ずっとブルースを聴くことができる。
ダウンタウンに位置するブルースバー。店はそんなに大きくはないが、活気に溢れている。少し離れたところに支店や グッズを売るショップもある。一度カバーを払えばどちらの店にも出入りができるのがうれしい。
エリック・クラプトンも偉大なブルース・ギタリストと尊敬しているBuddy Guyが自ら経営するブルースバー。 全米から有名なアーティストも演奏にきており、レジェンドで演奏したアーティストや親交の深いアーティスト (クラプトンも含む)などの写真なども飾られている。また、Buddy Guy本人が演奏しているときもあるが、 そのときのチケットは早く売り切れるので、事前にHPなどでチェックをしてみよう。
ダウンタウンの北、リンカーンパークの近くに位置し、キングストーンズ・マインズとも近い。 地元シカゴのアーティストも多く演奏しており、よりアーティストとの親しみを感じられるブルースバーである。
(2007年は6月7日〜6月10日)
屋外で行われるブルースのイベントとしては最大規模を誇り、シカゴ中心部にあるグランドパークで行われる。 このフェスティバルでは、様々なアーティストの活躍に敬意を評し、そのアーティストを祝うようなイベントもたくさん。 6つのステージが用意されており、一般の人から、一流のアーティストまで幅広い人のステージを楽しむことができる。
(2007年は6月1日〜6月3日)
ブルースとは少し違うが、黒人霊歌から発展していった音楽という点でも共通点はあるものがゴスペル。 そのゴスペルの祭典としては規模も大きなものがシカゴで毎年行われている。50以上の団体が参加しているが、 Stellar Awards で受賞したアーティストも参加するなど、内容も充実のフェスティバル。
(2007年は8月30日〜9月2日)
シカゴでの音楽イベントでは最も歴史あるものの一つ、毎年レイバーデー近くに行われていて、今では世界最大級の ジャズ・フェスティバルとして広く知られている。世界中から一流のミュージシャンも多く参加するフェスティバルで、 その演奏を一目見ようと、観客も世界各地から訪れる。ニューオリンズ・ジャズのようなクラシカルなものから、 モダン・ジャズまで様々なジャズが一度に聴けるのはうれしい。

※ダイナミックパッケージに含まれているのは飛行機とホテルのみになります。それ以外のものはお客様のご負担、移動となります。
| 日時 | 日程 |
|---|---|
| 1日目 | 東京(飛行機→)直行便またはアメリカ国内乗継(飛行機→)シカゴ |
| 2日目 | 1日音楽イベントに参加 夜は、元気があれば、ダウンタウン周辺のクラブやバーでブルースを楽しむ |
| 3日目 | 1日音楽イベントに参加 |
| 4日目 | 朝ゆっくりと起きて、午後ぐらいからのんびりとダウンタウン散策など マグニフィセントでショッピング、シカゴの摩天楼(高層ビル)をみてみたり または夜までゆったりと体力温存という過ごし方も 夜はスポーツ観戦(野球やバスケットなど) またはオペラ鑑賞などの違ったエンターテイメントを楽しむ |
| 5日目 | 博物館や美術館で芸術鑑賞 昼はチャイナタウンで中華料理 夜は、クラブやバーをはしごしながらブルースなど音楽を満喫 |
| 6日目 | シカゴ(飛行機→)直行便またはアメリカ国内乗継(飛行機→) |
| 7日目 | 東京着 |
大きな音楽イベントはもちろん期間限定であるが、シカゴでは音楽以外でも大型のイベントがたくさんある。 シカゴには、博物館や美術館が多く、主なものでも9つ、ギャラリーも約60と芸術をたっぷりと楽しみたい人には それだけで数日を要しても足りないぐらいだろう。 また、「アンタッチャブル」「逃亡者」「シカゴ」など数多くの映画の舞台にもなっているので、映画のワンシーンを 見つけに街を散策するのもおもしろい。